2017年9月30日土曜日

「筋ほぐし」の心地よさ

本日は下関で「筋ほぐし」の指導をしてきました。

20170930 下関集中講座

「やわこ」や「フォームローラー」を使った基本的なテクニックです。

きちんと意味を理解してやると、驚きの効果が期待できます。

20170930 下関集中講座

参加してくれた某塾生の感想です。

安部先生の下関WSに参加してまいりました。
本日のテーマは、「アナトミートレイン(筋筋膜経線)と筋ほぐし」。
最近の安部先生のWSは座学たっぷりな印象だったのですが、今日は実技満載でございました😳
足裏から、身体の前に後ろに全身を。
道具を使った筋ほぐしは以前教わった時より、より深化していました😳大胸筋や頸部、足の甲などなど、おもしろかったです😃全身に走っている筋膜のラインを、実感しました。盛り沢山の内容に、最後はヘトヘトになりましたが、気持ちよかったです。
みんなのリクエストで、ちょっとだけ化粧筆の使い方のレッスンもあり、モデルになった自分は、お顔までほぐしていただきました。こちらも気持ちよかった!


某参加者の感想

本日は『姿勢と呼吸と動きのワークショップ』に参加しました。
内容は
・アナトミー・トレイン(筋筋膜経線)
・筋ほぐし
頭の先から足の先までつながっていることを、
頭の理解と身体の体験にて学びました。
非常勉強になったのは、
体を軟らかくすることと、柔らかくなる
は似ていて、まるで異なることです。
ただ単に関節や筋肉を軟らかくすることは安定性も筋出力の低下して危険。
結果として柔らかくなるのは、安全であり機能改善につながる。
筋ほぐしも同様で、
筋肉がほぐれるのは、ボヤーっとしたリラクゼーションでほぐれるのではなく、
正しい練習の結果、リラクゼーションがおとずれ、筋肉がほぐれる、ということを理解しました。
正しい練習の結果ほぐれた筋肉は、強くしなやか。心地よいです。
自分の体でさえ知らないことだらけ。しらないのであれば、想像はできません。
無知なまま状態を求めることに力を入れることより、
おとずれることに耳をすます、身体に聴いていくというアプローチが必要だと感じました。
再現できるように練習です!


私、守備範囲360度を目指しております(笑)。

10月8日(日)の薬院校集中講座も、御参加お待ちしております。

2017年9月24日日曜日

首が自由だと思えば、人生が楽になります。

薬院校集中講座 20170924

今日の薬院校集中講座も神回(笑)。

首が自由だと思うことの大切さを解説し倒しました。

大好評につき、10月に第2部を開催予定です。

明日、案内いたします。

2017年9月21日木曜日

筋トレ効果を得るための呼吸について~美しい身体をつくる

懐かしの1枚~アメノタヂカラオの岩戸開きのイメージです。

2012 佐賀県大和町 與止日女神社 岩戸開き 

この頃は、背筋を鍛えあげていました(体重80kg超えてました)。

実用上、腕は鍛え過ぎないのがポリシーでした。


さっきの記事に対する、みどり姐さんとのやりとり。

FBのやりとり

ってことで、筋トレの効果をあげるための呼吸の基礎知識です。


■吸う

伸張性収縮(エキセントリック)・遠心性
~ネガティブワーク(筋肉が伸びながら出力)


■吐く

短縮性収縮(コンセントリック)・求心性
~ポジティブワーク(筋肉が縮みながら出力)


対象となる筋肉の起始・停止が近づくときに息を吐き遠ざかるときに息を吸います

筋肉を伸び縮みさせない姿勢保持状態では、自然な呼吸を心がけます。


この基本原則をきちんと守ると、効率的に筋肉を発達させることができます。




ちなみに、安部塾で行われるすべての動きにおいて、この基本原則が適用されています。

応用として、伸ばしたい筋肉があるときは、拮抗筋を縮めながら吐きます(相反抑制)。


自律神経的には、

■吸う(横隔膜緊張)

交感神経が優位・活性化 → 闘争・逃走モード・りきむ

■吐く(横隔膜弛緩)

副交感神経が優位・沈静化 → 休息モード・ゆるむ


交感神経と副交感神経
交感神経亢進と副交感神経亢進


動き的には、

■吸う  伸展(反る)

■吐く  屈曲(丸まる)

ということになります。

ただし、動きの場合は、応用で逆にすることがよくあります。


呼吸が間違うとOUTです。

正しい知識を学びましょう。


9月23日(土)の神戸集中講座でも、呼吸の解説をします。

ぜひ、ご参加ください。

2017年9月18日月曜日

身体の痛みと、表現できない憎しみ~親に反発するために、子どもが自分のためにならない選択をする。

Twitterより



「悩みの正体は、表現できない憎しみ」です。

身体の痛み(関節の痛みなど)の正体も、表現できない憎しみです。

当然ですが、物理次元の治療は効きません。

姿勢や身体の動きを改善しただけでは、痛みは消えません。


自分が表現していない憎しみに気づくことで、すべてが変わります。

脳の扁桃体の異常興奮がおさまれば、自己破壊的な痛みが消えていきます。


そして、


この言葉の意味を考えてみるといいかと思います。


そして、これよくあります。


私も、やらかしていました。

私の人生がうまくいくと、親の指導が正しかったことになってしまいます。

そんなことは絶対に許せないので、わざわざうまくいかないように生きていました。

まったくの無意識にですが。


親の考え方を否定するようになって、うまくいくようになりました。

うまくいくのもいかないのも、全部自分のせいだと考えるようになってからです。

他人のせいにするのをやめてしまえば、たいがいの問題は解決してしまいます。

境界線を引けない親・課題の分離ができない親は、子どもの人生に悪影響を与えます。


ナルシシストな親は、子どもに愛を与えることができないのです。


身体の痛みの根源をたどっていけば、そこにナルシシストな親がいることがあります。

親が子どもに対して、安心感と信頼感を与えることができていないのです。


子どもが自分のためにならない選択をしてしまうのは、ナルシシストな親の影響。

そんなことがよくあるのです。


親が、自分の子どものしあわせを真に願うのであれば、

ナルシシズム(自己陶酔・うぬぼれ)の克服に、本気で取り組むべきだと思います。

2017年9月11日月曜日

見つめ合うヒト~愛するということ2

人と人は見つめ合い、お互いの顔の表情を使って心を通わせます。うまくいかない人は見つめ合わないし、表情に乏しいものです。
私たちがホモサピエンスとして生き残れたのは、見つめ合うという行為によるものだと、私は考えています。暗い人やトラブルメーカーを少し観察してみればわかります。まるで相手のことを見ていません。相手に関心がないのです。
うまくいかない人は、注目されること(ほめられること)を求めます。そして、何もかも失います。賞賛・感嘆は一時的な快楽に過ぎません。見つめ合うことによって得られる「生まれてきてよかった」「生きててよかった」という持続的な満足感は得られません。
次回の東京集中講座は、「愛するということ2・見つめ合うヒト」の解説をします。

2017年9月8日金曜日

愛する能力と痛みを抑える能力

愛するということ Erich Fromm (原著) 鈴木 晶 (翻訳)

昨日の塾生講座で、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」の解説をしました。

愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。

という本です。


・愛は与えるものであり、もらうものではない

・愛の基本要素は尊敬と知である

・自分自身を信じている者のみ他人に対して誠実になれる


そう。

これ、痛みを抑える能力と同じ力です。

感情=扁桃体の暴走を抑える理性=前頭葉のはたらきです。

愛する能力がある人に、慢性の痛みはありません。

愛する能力の欠如と痛みを抑える能力の欠如は、安部塾的には同じなのです。


悪性ナルシシストは、いつも慢性の痛みを訴えています。

孤独だからです。

孤独が癒されれば、痛みは消えます。

孤独から逃れる方法には、

(1) 祝祭的興奮状態
(2) 集団への同調
(3) 創造的活動

などがあります。

しかし、これらは本当の解決にはなりません。

孤独を本当に解消できるやり方は、愛するということです。


私は、慢性の痛みを訴えている人は、愛する能力がない人だと考えています。


参加者向けに、キーワードをまとめてみました。


■世間の誤解を正す3つのポイント

・愛は、愛されることではなくて、愛することである。
・愛は、対象(相手)の問題ではなくて、能力の問題である。愛の対象は商品ではない。
・愛は、恋に落ちるというような瞬間的なものではなくて、持続的なものである。


■偽の愛=共棲的結合

マゾヒストは服従することでサディストに依存し、サディストは崇拝される=支配することでマゾヒストに依存するという共棲関係です。 お互いにもたれ合ってはいますが不健全です。


■生産的構えと非生産的構え

非生産的構えにおいては、与えてもらうことばかりを考えます。

生産的構えでは、自らを不断に高め、他者に与えることを考えます。


■成熟した愛

二人がそれぞれ自分自身を保ったまま、一つになります。

愛は与えるものであり、与えれば必ず何かが返ってきます。
愛とは、愛を生む力なのです。

人間に自己愛があるが、利己心へ向かわないように気をつける必要があります。
自己愛を、他者を愛する気持ちに高めることが大切です。


■人を愛するのに必要な性質

・配慮
・尊敬
・責任
・理解


■愛の前提条件

・規律
・集中
・忍耐
・ナルシシズムの克服=客観的に考える力を持つ
・信念と勇気
・能動性=能動的に学び取る気持ち


■信念と勇気

信念とは、自分を信じ、他者を信じること。
勇気とは、傷つくことを恐れずに愛すること。


今日から3日間、東京集中講座の「脳と言葉」で、愛について語り倒します。

お待ちしております。

2017年9月6日水曜日

慢性の痛みの原因は悪性ナルシシズムかもしれません~現実的なやさしさが痛みを消してくれます

不登校、精神病、依存症を真面目に考察するスレ

正常な脳と虐待された子の3歳の脳

不登校、精神病、依存症を真面目に考察するスレ

もしかしたら、慢性の痛みの原因となる扁桃体の暴走は、悪性ナルシシズムが根っこの原因なのかもしれないと思いました。


腰痛の脳と抑うつ状態の脳は、同じような状態になっています。

ナルシシズムが傷つくと、抑うつ状態になります。

怒りや悲しみを表現できる人は、腰痛にも抑うつ状態にもなりません。

攻撃性を相手に向けないで自分に向けると、抑うつ状態になります(腰痛も)。


腰痛とは、誇大な自我像が傷ついた状態の一形態なのかもしれません。

腰痛に限らず、慢性の痛みの多くも。


エーリッヒ・フロム先生は、良質のナルシシズムと悪性のナルシシズムを分けています。

悪性のナルシシズムを良質のナルシシズムに変えていくことを学べばよいとされています。


人類の歴史はナルシシズムとヒューマニズムの対立だそうです。

個人の成熟は、どれぐらいナルシシズムを乗り越えられるかによります。

集団の成熟も、どのぐらい集団ナルシシズムを乗り越えられるかによります。

ヒューマニズムとは、やさしさとか愛情とかいったイメージです。


ナルシシズムとは、「自分さえ良ければいい」という感じ方です。

相手を慮る度量がなく、劣等感を誇大な自我像への執着で癒そうとしてしまいます。


自分を愛することができた人は、自分には執着しなくなります。

自分を劣等なものと感じているからこそ、自己有力感にこだわるのです。


ナルシシズムの根っこには、劣等感、無力感、孤立感があります。

ナルシストは、それらにまともに対峙せず、安易な解決をしてしまいます。

相手を否定したり、自分の優位を誇張することで対処してしまうのです。

結果、人間関係に破壊的な影響を与えてしまいます。


根っこにある劣等感、無力感、孤立感から逃げない覚悟を決める必要があります。

根っこに直面できる覚悟と勇気を発揮した人だけが、ヒューマニズムへと移行できるのです。


慢性の痛みに対して、やさしさや思いやりや愛情をもつことが効果的だとされます。

現実的なやさしさの影響力は絶大なことは、経験的によくわかります。


明日の塾生講座で、現実的なやさしさを発揮している人たちに慢性痛がない理由の解説をします。

2017年9月2日土曜日

9月4日(月)飯塚講座の御案内~丹田って? 背中のボディトリートメントのコツは?

野見山 佳奈さんにお世話していただいている講座です。

→ 【飯塚市】9/4 10:00-13:00 「安部先生に学ぶ!解剖学」

内容は、リクエスト応答性なので、こんな感じです。

◯巻き肩の改善方法、発声(通る声の出し方)

◯丹田、バンダをわかりやすく伝える方法、動きを教えてください

〇内臓の状態と身体の固さの関連

〇背面へのボディトリートメントのこつ

〇自律神経と呼吸

〇開脚した時の内腿の痛み

バラエティに富んでおります(笑)。

竹井仁(著):正しく理想的な姿勢を取り戻す姿勢の教科書 ナツメ社


丹田

 丹田(たんでん)は、内丹術で気を集めて煉ることにより霊薬の内丹を作り出すための体内の部位。下丹田は東洋医学における関元穴に相当し、へその下3寸(へそと恥骨稜の間を5寸とする骨度法による)に位置する。英語圏では、日本の禅僧によって坐禅瞑想が紹介された経緯から、下丹田を hara と呼ぶこともある。

 意味は気の田のこと。気から成る丹を耕す田。体を上下に走る経絡である衝脈の直線と腰回りを一周する帯脈が、下丹田の存在する臍の辺りで交叉して田に見えることから、これを丹田と称するとも言う。

 内丹術では、気を材料として、下丹田を鼎炉とみなし意識と呼吸をふいごとして、丹を煉成する。尚、女性の場合は乳房の間の膻中穴を鼎炉とする

三丹田説

 伝統的に、上中下の「三丹田」説である。眉間奥の上丹田、胸の中央にある中丹田、ヘソ下3寸(骨度法)にある下丹田を指す。上丹田は神(しん)を蔵し、中丹田は気を蔵し、下丹田は精を蔵す、とされている。「上丹田、蔵神之府、中丹田、蔵気之府。下丹田、蔵精之府」。狭義には精と気と神は区別されるが、広義には全て同じ「気」である。精・気・神は、「三宝」とも呼ばれて「性命之根本」であり、性はこころ、命はからだの意味で、「心身の根本」の意味である。
 解剖学的には該当臓器などはないが、心身医学の領域では、自律神経の働きと免疫機構の関係が注目されて、太陽神経叢が丹田に相当すると考えられている。
 丹田の概念を、インドのヨーガのチャクラとの類似からその模倣とする考えがあるが、丹田は中国医学の構造と繋がりが深く、中国医学思想史研究ではインドの身体論とのかなりの相違から、その考えは認められていない。近代まで歴史という概念の存在しなかったインドと、中国との間における文献学的な身体論の交流史は今後の研究課題とされている。

上丹田
上丹田は、泥丸、天谷、内院などの別名がある。

中丹田
中丹田は、絳宮、黄堂、土府とも呼称される。下丹田は、鼎、臍下丹田(せいかたんでん)、気海丹田(きかいたんでん)、神炉とも呼ぶことがある。それ以外にも、丹田には多くの名前が付されている。

下丹田
単に「丹田」と言う場合は、「下丹田」を指すことが多い
丹田の中でも、特に「下丹田」は五臓の中心に位置し、五臓は人体の生命活動と密接に関係しているので、実際には最も重視されて正丹田とも呼ばれる。日本の禅や武道、芸道などにおいても丹田、特に「下丹田」を重視している。別名を、腹、肚、と書いて、はら と呼び、身心一如の境地に至るための大切なポイントとなっている。

引用ここまで


丹田に該当する臓器はありません。

当日、安部塾的な丹田の解説をしたいと思います。

ボディトリートメントの解説にも力を入れたいと思います。


御参加、お待ちしております。